プロバンス記 その13 メネルブ

“Excuse me, Mr.,,,
Where did you get the food?”
メネルブ(Ménerbes)で、あの美しい村で、あまりの空腹に耐えかねた私は、サンドイッチを片手に土産物屋を見ていた男性に意を決して尋ねてみました。
“Is it?”(これかい?)
“Yes! It is!”(そう!それ!)
私より少し若いくらいに見える男性は笑いながら、すぐ近くの角を曲がって路地に入ったところにあるパン屋さんを教えてくれました。
なぜこんなことになってしまったのか、というとですね。。。。

Ménerbes1

前回ご紹介したボニューの散策を終えた私は車を15分ほど西に走らせてメネルブという村へ移動したんです。
メネルブはボニューよりさらに小さくて可愛いらしい村でした。
石垣や家に使っている石材がロンダやボニューより白っぽくてとても上品に見えます。
私は先ほどまで感じていた空腹をすっかり忘れてあちこち写真を撮りながら歩いておりました。

Ménerbes2

途中に小さなスーパーを見つけて覗いてみましたが、その時は何も買わずに出たのです。
そして私が自分の空腹を思い出した頃には、小さな村のいくつかのレストランはとっくにお客さんでいっぱいになっておりました。
それに、この村のレストランはお値段のほうもお上品なようです。
この日の夜はゴルドのレストランで正当派プロバンス料理を食すと決めていた私です。
予算からしてもお昼はリーズナブルに済ませたいところでした。
天気もいいし、さっきのスーパーでなんか買って公園で食べるのも気持ちよさそうと思い、来た道を戻ったのです。そしたら、
“Oh! Mamma mia!”

Ménerbes3

なんとスーパーがお昼休みです。
シャッターが下りていて、表示によるとあと2時間は開かないとのこと。。
仕方がないので他の店を探して村の中を徘徊しました。
メネルブもプロバンスによくある鷹ノ巣村のひとつです。
つまり丘の上にある村なのです。
だから、どう移動しても坂道です。
お腹が空きます。
ペットボトルの水もなくなりました。
こうなると気持ちのいいはずの晴天も、太陽が容赦なく照り付ける過酷な自然環境に変わります。
喉が渇きます。
でも、だからといってレストランに入るのはなんだか負けた気がして(何にだろう?)嫌なのです。

Ménerbes4

次第に体力もなくなってきました。
足取りは重くなり、視界も狭くなってきます。
ふと見ると、サンドイッチを片手に持った男性が蜃気楼のように土産物屋の入り口に立っておりました。

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