プロバンス記 その21 ~大河ローヌ~

rhone「アヴィニョンの橋の上で(Sur le pont d’Avignon)」という歌をご存知の人も多いかと思います。

♪ アヴィニョンの橋で踊るよ踊るよ
アヴィニョンの橋で輪になって踊る ♪

という歌詞が印象的な15世紀ごろに作られたといわれているフランスの民謡です。
歌われているのはサン・ベネゼ橋。
大河ローヌに架けられたアヴィニョンとその対岸を結ぶ22連のアーチからなる美しい橋だったと伝えられていますが、1226年にルイ8世がアヴィニョンを攻めた時に橋の3/4が破壊されたとのこと。
古今東西、自らの力を誇示することに熱心な統治者には困ったものですね。
現在でも4つのアーチが残っていて橋の上を歩くこともできるので、アヴィニョンの観光名所のひとつとなっています。
2007年、私は実際にこの橋の上に立ちましたが、想像をはるかに超えて大きくて圧倒的な水量のローヌ川にびっくりしたのを覚えています。
今日でも大変だと思われるローヌ川に石造りの橋を架けるという大がかりな土木工事が完成したのは1185年。
日本では那須与一(なすのよいち)が四国の屋島で源平の合戦の折に、平家方の小船に立てた扇の的を見事に射抜いた年でありました。

そして2018年6月。
私は再び大河ローヌの河畔におりました。
写真はアルルの街を流れるローヌ川を堤防に腰掛けてひと休みしているときに撮影したものです。
次回はアルルの街をご紹介しますね!

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